2021/06/06
個人投資家の脅威を意識? ゴールドマンなど大手証券がミーム銘柄の空売り制限を強化

損を被るのは投資家なのに、なぜ証券会社が制限をかけるのか?と不思議に思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、これは証券会社のプライムブローカレッジというサービス部門において、機関投資家に信用買いの資金提供や信用売りの貸株提供を行い、サービス料を受け取るビジネスをしているからです。(これを補完するサービスとして、「セブンイレブンを空売りしてローソンを買って、裁定機会を狙いませんか?」みたいな営業をするヘッジファンド・セールスといわれるデスクも証券会社にはあります。)
日本でも大きく報じられた、今年3月の米投資会社アルケゴスの破綻をうけ、野村を含む複数の大手証券がプライムブローカレッジで巨額の損を出し、証券業界はすぐさま顧客に提供する信用のリスク管理の見直しに着手したのでした。
SNSで連帯する個人投資家の脅威が、ウォール街で大手証券の経営判断に大きな影響を与えていると言えます。
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