FVCの2021年6月24日定時株主総会にいってきます

microphone-704255_1920.jpg私の個人会社(マンティス・アクティビスト投資1号)がFVCの株主であることは公の事実ですが、その遥か前から私は個人名義でもFVCに投資しています。

「アクティビスト」とはいっても、私は本来の意味でのアクティビストを心がけており、他に優れた手段があるのに無用に経営側と敵対するのは、会社にとって、そして自分の投資ポジションにとっても、スマートな振舞いではないとおもっています。

私がなぜFVCに投資したのか、経営者についてどう評価しているのか、現状と将来についてどう分析しているのか、については追々ゆっくり述べさせていただくとして、まずは今月の定時総会に出向き、様子を読者のみなさんにご報告したいと思います。

弁護士の猛反対を無視し、社名に「アクティビスト」を名乗った理由

desk-3076954_1920.jpg個人会社だから好きにしてよいとはいえ、私は社名を「マンティス・アクティビスト投資1号株式会社」にしました。正直、弁護士には、「(アクティビストには)ハゲタカのイメージがある」と止められたのですが(笑)、私がこれにこだわりました。

理由はとてもシンプルで、株主は「物を言う」のが本来は当然だから、と思うからです。政治選挙の投票とちょっと似ていて、市民は投票を通じて政府に「声を届ける」のが本来は当たり前のはずです。会社の資本リスクを負っているのは経営者ではなく株主なので、対話や議決権行使を通じて物を言うのが普通であってほしい、という信念からでした。

そういえば、マネックスグループの松本社長も、「マネックス・アクティビスト・ファンド」の名前をつけるときに上記と似たような思考や葛藤があった、と聞いた覚えがあります。

企業の将来を度外視して株主還元を迫るハゲタカ行為ではなく、オーナーが経営側を適切に律することで投資価値保全を図るのが本来のアクティビスト。世間にアクティビスト投資家が個人・法人でどんどん現れ、「アクティビスト」という言葉が死語になれば本望です。

ミッション・キャピタルの活動内容

Logo MC high resプロフィールにも記載がある、ミッション・キャピタルの活動内容について、ここで簡単にご紹介しておこうとおもいます。

この会社はインパクト投資に特化した投資会社で、2018年に創業しました。2018年11月に米国遺伝子系バイオベンチャーであるジェノプランに投資し、現在も継続保有しています。2019年2月には自動運転ベンチャーのZMPにも投資しました。その後さらに1件非公開案件に投資し、本稿執筆時点(2021年6月5日)では、ジェノプランを残し全ての投資ポジションを売却しています。

インパクト投資は「定量的に測定可能な社会貢献」と「投資リターン」の両立を謳う欧米発祥の投資テーマで、日本では第一生命や新生銀行なども積極的に取り組んでいます。2011年頃に私がまだニューヨークに住んでいたころ、このインパクト投資の概念と出会い、「社会的弱者を助け、人々の健康を増進し、環境を改善しながらリターンがあがるならなんてすばらしい投資なんだ!」と想い続け、2018年になって、ついに私も取り組んだのでした。

地方創生しかり、社会貢献というとすぐに「良いことやってるんだから、投資リターンは二の次でいいや」と言い訳されがちな領域ではありますが、持続可能性を前提とする「投資」である以上、私はリスクに見合ったリターンが期待できることはとても大切だと思っています。

お陰様でミッション・キャピタルは、投下資本倍率2.5倍、内部収益率162%の成績を上げるインパクト投資会社として活動中です。

みなさん、はじめまして!

office-932926_1920.jpg読者のみなさん、こんにちは!そして、このブログを、少しでも見てくれたあなたとあなたの貴重な時間に、感謝いたします。人前に出ることを特に好まない私が、こうしてこのブログを開設した理由はただ一つ:個人投資家同士で連帯し、上場企業ガバナンスを改善をすることです。

いま、SNS等の情報技術の浸透をきっかけに、日本を含む世界中の資本市場で静かに地殻変動がおきています。例えば、米国GameStopやAMCの件。SNSで連帯した個人投資家が、ヘッジファンドを経営危機に追いやりました。また、今般の米石油大手エクソンモービルの株主総会では、持分比率0.02%の環境志向株主による株主提案(取締役選任議案)が、経営陣の異例ともいえる抵抗をはねのけ、見事可決しました。

単独では持分比率が微々たるものでも、少数投資家は連帯を通じて経営陣を牽制し、機関投資家とも競り勝てるようになったのです。保身に走る経営陣のまえに個人投資家が泣き寝入りを強いられる時代は、今や静かに終わり、代わりに正論が経営を変え、株価も塩漬けにならず市場経済の新陳代謝もよくなる新時代が幕を開けました。

プロフィールにあるとおり、私は帰国子女で、さまざまな職務経験をしたほうかもしれません。それでも、今では自分は生涯投資家で、これまでいろいろやってみたキャリアは、投資家という性分に気づくための大切な寄り道だったのだ、と思っています。

株式トレーダー、ニューヨーク州弁護士、投資ファンド業務、ベンチャー経営、ベンチャー投資、そして上場企業投資を通じて学んだこと、いま思うことを、ここで発信し、読者のみなさんと手をつないで、この歴史的節目を一緒に歩んでゆければ本望です。

どうかよろしくお願いいたします。

金武偉

プロフィール

金武偉 / Will Kim

Author:金武偉 / Will Kim


マンティス・アクティビスト投資1号(株)代表

ミッション・キャピタル(株)代表

過去の略歴:
2000年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒業

2001年 ゴールドマン・サックス証券入社

2003年 JPモルガン証券に転籍

2005年 ボストン大学ロースクール入学

2008年 ロースクール卒業。ニューヨーク州弁護士としてウォール街に本社を置くサリヴァン・アンド・クロムウェル法律事務所入所。米国の会社法・証券取引法を専門

2013年 ユニゾン・キャピタル入社

2014年~複数のフィンテック・AIベンチャー経営参画後、投資活動への専念を決意

2018年 インパクト投資に特化するミッション・キャピタル(株)設立。代表取締役就任

2020年 上場企業アクティビスト投資に特化するマンティス・アクティビスト投資1号(株)設立。代表取締役就任

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